事業承継の出口とは

事業承継の進め方については色々紹介されていますが、実際にどうすれば事業承継は完了するのか明確にされておりません。そこで一つの指標として事業承継のゴールを設定しました。

以下の7つのことを完了させることで実質的に事業承継が完了したと言えるのではないでしょうか。

  1. 代表取締役の交代(登記簿謄本への記載変更)
  2. 代表取締役から後継者へ金融機関の連帯保証の移行
  3. 自社株の移転・名義変更・買収完了(2/3以上を後継者へ
  4. 従業員への説明と承認
  5. 代表交代パーティーの実施
  6. 取引先・取引金融機関へのあいさつ回りと承認
  7. 役員退職金の支給

これらの7項目はそれぞれが部分最適ではなく、「会社と個人」、「被相続人と相続人」、「経営者と後継者」というように相反する二つの事象がバランスよく配置されていることが大事です。そして一族全体としての納税額ができるだけ節税されていれば最高のカタチと言えます。

事業承継は、よく百人百様といわれますが、一社ごとそれぞれにカスタマイズされた事業承継計画をに沿った実行を行い、目に見えるゴールへ進んでいくことが必要です。