中小企業診断士養成課程 経営診断実習スタート!

今年も経営診断実習の授業が始まりました。私は今年も特任講師として、この重要な学びの場をアシストする役割を担います。

経営診断実習とは

経営診断実習は、中小企業診断士養成課程の学生にとって必須の科目です。この実習では、実際の企業に対してヒアリングを行い、課題を特定し、具体的な解決策を提案。最終的には約100ページにおよぶ詳細な報告書にまとめ上げます。法政大学経営大学院の中小企業診断士養成課程では、年間を通して5社の経営診断実習を実施しています。

今年の1社目の実習に与えられた期間はわずか4週間—例年に比べて非常に短い期間設定です。4週間という時間は一見十分に思えるかもしれませんが、学生たちは他にも多くの授業や課題を抱えています。この時期、多くの学生は同時に5〜7つのグループワークに取り組んでおり、その中で初めての経営診断実習を完成させるのは相当な挑戦となります。

特に難しいのは、6〜7人のチームで一つの成果物を作り上げることです。チーム内の心理的安全性を確保しながら、各メンバーがリーダーシップを発揮することが求められます。私自身が学生だった頃を振り返ると、メンバーの多様性が非常に豊かで、1社目の実習では心理的安全性が全く確保されていないグループもありました。今となっては笑い話ですが、当時は本当に大変な状況でした。

今回の実習について

今回の実習対象は流通業、具体的にはコンビニエンスストアです。先日行われた初日の授業では、学生たちは緊張しながらも活発な議論を展開し、約300分の長時間授業を終えました。担当教員の迅速な指示に戸惑いながらも、今後の進め方や実習の難しさを実感した一日だったと思います。

本日は経営者へのインタビューが予定されています。この1ヶ月の成否を左右する重要な機会です。養成課程&MBAコースの学生たちは4月から様々な経営理論やマーケティング論を学んできていますが、実際の企業に対してプロフェッショナルとして診断を行うことは、全く次元の異なる挑戦です。学生たちがどのようなヒアリングを行うのか、非常に楽しみにしています。1ヶ月後、全ての力を出し切り、経営者に満足していただける質の高い報告書が完成するよう、私も全力でサポートしていきます!

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